日本では朝会社へ行くと、「おはようございます」と軽く会釈をします。
しかしイタリアでは少し違います。
私が初めてイタリアで暮らし始めた頃、一番驚いたのは、街中で知らない人同士でも自然に挨拶を交わすことでした。
朝バールへ入ると、「Buongiorno!」
パン屋でも「Buongiorno!」
市場でも「Ciao!」
日本では店員さんから挨拶されることはあっても、お客さん同士が挨拶することはあまりありません。
しかしイタリアでは挨拶は会話の始まりではなく、人としての礼儀そのもの。
旅行中でも一言添えるだけで、お店の人の表情が一気に柔らかくなることがあります。
イタリア人にとって挨拶は「礼儀」ではなくコミュニケーション
私がイタリアで生活して一番印象に残っているのは、知らない人同士でも自然に挨拶を交わすことでした。
毎朝通っていたバールでは、お店に入ると必ず店員さんが「Ciao!」
あるいは「Buongiorno!」と声を掛けてくれます。
常連のお客さん同士も自然に挨拶を交わし、エスプレッソを飲みながら数分会話を楽しみ、それぞれ仕事へ向かっていきます。
日本ではカフェは静かにコーヒーを飲む場所という印象がありますが、イタリアのバールは人と人がつながる場所でもあります。
だからこそ、挨拶は単なる言葉ではありません。
「あなたと会えてうれしい」そんな気持ちを伝える文化なのです。
イタリア旅行で覚えておきたい基本の挨拶

旅行であれば、このフレーズだけ覚えておけば十分です。
| 日本語 | イタリア語 | 読み方 |
|---|---|---|
| おはようございます | Buongiorno | ブォンジョルノ |
| こんにちは | Buongiorno / Ciao | ブォンジョルノ / チャオ |
| こんばんは | Buonasera | ブォナセーラ |
| おやすみなさい | Buonanotte | ブォナノッテ |
| さようなら | Arrivederci | アッリヴェデルチ |
| またね | Ciao | チャオ |
| ありがとう | Grazie | グラツィエ |
| どういたしまして | Prego | プレーゴ |
| すみません | Scusi | スクージ |
| お願いします | Per favore | ペル・ファヴォーレ |
どれも難しくありません。
完璧な発音でなくても、一生懸命話そうとする姿勢は必ず伝わります。
「Ciao」は誰にでも使えるわけではない
日本では「チャオ=こんにちは」というイメージがあります。
しかし実際には少し違います。
Ciaoは友人や家族、親しい間柄で使うカジュアルな挨拶です。
ホテルのスタッフや年配の方、お店の人へ最初からCiaoと言うのは少し砕けすぎた印象になります。
旅行中はまず「Buongiorno」
または「Buonasera」を使えば間違いありません。
何度も顔を合わせるうちに相手から「Ciao!」と言われたら、自分もCiaoを使うようにすると自然です。
「Ciao」は本来、家族や友人など親しい人同士で使うカジュアルな挨拶です。ただし、何度も通うバールやレストランなどで顔なじみになると、「Ciao, buongiorno!」のように「Ciao」と「Buongiorno」を続けて使うことも珍しくありません。親しみと礼儀の両方を表す、イタリアらしい自然な挨拶です。
イタリア語で「ありがとう」は何と言う?
旅行中に一番使う言葉は、おそらくGrazieでしょう。
買い物をした時。
レストランを出る時。
ホテルで荷物を運んでもらった時。
Grazieを一言添えるだけで印象は大きく変わります。
返事としてよく返ってくるのが
「Prego」
です。
意味は「どういたしまして」。
日本ではあまり耳にしない言葉ですが、イタリアでは毎日のように聞く表現です。
イタリア語で自己紹介をしてみよう
イタリア人は会話が好きです。
観光地でも話しかけられることがあります。
そんな時に便利なのが自己紹介です。
はじめまして
Piacere(ピアチェーレ)
私の名前は○○です
Mi chiamo ○○ (ミ キアーモ) もしくは Sono ○○ (ソーノ〇〇) でもOK
私は日本から来ました
Sono giapponese.(ソーノ ジャッポネーゼ)
ほんの数フレーズでも十分です。
現地の人は、イタリア語で話そうとしてくれる旅行者をとても歓迎してくれます。
レストランで使えるイタリア語

イタリア旅行では、レストランでの食事も大きな楽しみの一つです。
日本語が近くにお店もありますが、一言でもイタリア語を使うと、お店の人の距離が短縮されます。
私もイタリアで暮らしていた頃、まずは挨拶だけでもイタリア語で伝えられました。 すると店員さんも笑顔で対応してくれて、そのまま会話が弾むことも少なくありませんでした。
ここでは、レストランで実際によく使うフレーズを紹介します。
お店したら
それでは笑顔で挨拶をしましょう。
Buongiorno (ブォンジョルノ) 「こんにちは」(朝~夕方頃まで)
Buonasera(ブォオナセーラ)
「こんばんは」(夕方以降)
イタリアでは、無言で席に着くよりも、まず挨拶を交わすのが自然です。
注文するとき
イタリア旅行では、本場の料理を楽しみにしている人も多いでしょう。
レストランでは英語が通じるお店もありますが、料理を注文するときに少しだけイタリア語を使うと、お店の人との距離がぐっと近くなります。
難しい文章を覚える必要はありません。
料理名や飲み物の名前を伝えて、最後に「Per favore(ペル・ファヴォーレ)」を添えるだけで、とても丁寧な印象になります。
私もイタリアで暮らしていた頃は、この言い方で注文することがほとんどでした。
コーヒーを注文するとき
イタリアでは「コーヒー」と言えば、基本的にエスプレッソを指します。
注文するときは、
Un caffè, per favore.
(ウン カッフェ、ペル・ファヴォーレ)
これだけで十分伝わります。
朝ならカプチーノを注文する人も多く、
Un cappuccino, per favore.
(ウン カップッチーノ、ペル・ファヴォーレ)
という言い方になります。
ピッツァを注文するとき
例えばマルゲリータを注文するなら、
Una Margherita, per favore.
(ウナ マルゲリータ、ペル・ファヴォーレ)
これだけで自然な注文になります。
イタリアでは料理名だけを伝える人も多く、あまり長い文章を話す必要はありません。
お会計をお願いするとき
食事が終わったら、
Il conto, per favore.
(イル コント、ペル・ファヴォーレ)
と言えば、
「お会計をお願いします」
という意味になります。
旅行中に何度も使う表現なので、ぜひ覚えておきたいフレーズです。
「Per favore」を付けるだけで印象が変わる
イタリアでは、日本ほど敬語が細かくありません。
だからこそ、「Per favore」を添えるだけで、とても丁寧で感じの良い話し方になります。
- Un caffè, per favore.
- Una Margherita, per favore.
- Il conto, per favore.
この3つを覚えておけば、旅行中のレストランやバールで困ることはほとんどありません。
イタリア人は、流暢なイタリア語よりも「自分たちの言葉で話そうとしてくれること」を喜んでくれます。
注文が終わったら「Grazie(グラッツィエ)」、帰るときには「Arrivederci(アッリヴェデルチ)」と一言添えるだけで、食事の時間がさらに気持ちの良い思い出になるはずです。
食事が終わったら
料理を楽しんだ後は、感謝の気持ちを忘れずに伝えましょう。
Grazie(グラッツィエ)
「ありがとう」
そしてお店を出る時は、
アリーヴェデルチ(アッリヴェデルチ)
「さようなら。また会いましょう。」
と一言添えるだけで、お互い快適別れることができます。
イタリアのレストランでは、完璧なイタリア語よりも「楽しんで食事してくれていること」がむしろ喜ばれます。
短い言葉でも、自分の口でイタリア語を話してみると、お店の人との距離が縮まり、その食事がより深い思い出の時間になるはずです。
イタリア旅行で思い出に残したい5つの言葉
イタリア語をすべて特別に必要はありません。
私もイタリアで暮らし始めた頃は、毎日の生活の中で挨拶や感謝の言葉を少しずつ覚えていきました。
それだけでも、お店の人やバールの常連さんとの距離は驚くほど近づきます。
イタリア人は外国人が完璧なイタリア語を話すことを期待していません。
それよりも、自分たちの言葉で話そうとしてくれることをとても喜んでくれます。
旅行前にぜひ思い出したい5つの言葉をご紹介します。
Buongiorno(ブオンジョルノ)
「おはようございます」「こんにちは」という意味で、朝から夕方頃まで使える最も基本的な挨拶です。
ホテルへの入場時、レストランやバール、お店への入場時など、まず最初にこの一言を伝えるだけで印象が大きく変わります。
Grazie(グラーツィエ)
「ありがとう」。
イタリア旅行で最も使う言葉とは言え過言ではありません。
料理を運んでもらった時、買い物をした時、ホテルでサービスを受けた時など、感謝の気持ちをぜひイタリア語で伝えてみてください。
笑顔で「Prego(プレーゴ)」と返してもらって、とにかくで旅が楽しくなります。
Scusi(スクーズィ)
「すみません」。
店員さんを呼ぶ時や道を考える時、人の前を通る時など、さまざまなシーンで使える便利な言葉です。
日本人は遠慮してしまいがちですが、イタリアでは笑顔で「Scusi」と声を掛ければ、親切に対応してくれる人が多いです。
ペルファヴォーレ(ペル・ファヴォーレ)
「お願いします」。
レストランで注文する時や、何かお願いする時に添えるだけで、とても丁寧な印象になります。
例、
「Un caffè, per favore.」
(コーヒーをお願いします。)
この一言があるだけで、より自然なイタリア語になります。
アリーヴェデルチ(アッリヴェデルチ)
「さようなら」「また会いましょう」。
お店やホテルを出る時に丁寧な別れの挨拶です。
私はイタリアで暮らしていた頃、行きつけのバールを出るたびに「Arrivederci!」と言って帰ってきました。
さすが店員さんも笑顔で「チャオ!」 「A domani!(また明日ね!)」と返してくれました。
そんなことはないですが、今ではイタリアでの大切な思い出の一つです。
この5つの言葉だけでイタリア語が話せるようになるわけではありません。
もしかしたら、現地の人の距離は確実に縮まります。
私がイタリアで生活してて一番感じたのは、流暢な発音よりも「相手の国の言葉で話そう」という気持ちが大切だということでした。
観光地を巡るだけではもったいない、人との温かい交流もイタリア旅行の魅力です。
ぜひ最初の言葉をイタリア語で伝えてみてください。 きっと旅の思い出が、より特別なものになるはずです。
イタリア人は「いただきます」と言うの?
日本では食事の前に「いただきます」と言います。
ではイタリアではどうでしょうか。
実は、日本の「いただきます」に完全に当てはまる言葉はありません。
その代わりによく使われるのが
「Buon appetito!」です。
意味は「食事を楽しんでください」。
料理が運ばれてきた時や、食べ始める前にお互いに言い合います。
旅行中にもぜひ使ってみてください。
イタリア人はハグやキスで挨拶する?

映画などを見ると、イタリア人はすぐにハグやキスをする印象があるかもしれません。
確かに親しい家族や友人同士では、頬を合わせる「Baci」が一般的です。
しかし旅行者がいきなりキスで挨拶されることはほとんどありません。
ホテルやレストラン、お店では笑顔と言葉だけで十分です。
仕事の場面では握手が一般的なので、過度に心配する必要はありません。
イタリア人と仲良くなる一番の方法
私がイタリアで暮らしていて感じたのは、語学力よりも挨拶の方が大切だということです。
毎朝同じバールへ通っていると、店員さんが顔を覚えてくれます。
「Buongiorno!」
「Ciao! come va?」
そんな何気ない会話が始まります。
常連のお客さんとも自然に挨拶を交わすようになり、気が付けば名前まで覚えてもらっていました。
イタリアでは挨拶が人間関係の入口です。
だからこそ、一言のBuongiornoには大きな意味があります。
シーン別に使えるイタリア語
ホテル
- Buongiorno ブォンジョルノ こんにちは
- Grazie グラーツィエ ありがとう
- Arrivederci アリヴェデェールチ さようなら
ホテルで使えるイタリア語の挨拶とフレーズ
ホテルでは難しいイタリア語を話す必要はありません。基本的な挨拶といくつかのフレーズを覚えておくだけで、チェックインからチェックアウトまで安心して過ごせます。
ホテルに到着したら、まずは「Buongiorno(ブゥオンジョルノ)」、夕方以降なら「Buonasera(ブゥオナセーラ)」と挨拶をしましょう。
チェックインでは、予約名を伝えながら「Ho una prenotazione.(オ ウナ プレノタツィオーネ/予約しています)」と言えばスムーズです。その後に自分の名前を言います。
チェックアウトの際は、「Il check-out, per favore.(イル チェックアウト ペル・ファヴォーレ)」で伝わります。
最後に「Grazie(グラッツィエ)」と感謝を伝え、ホテルを出る時は「Arrivederci(アッリヴェデルチ)」と挨拶をすれば、気持ちよく旅を締めくくることができます。イタリアでは、こうした一言の挨拶が心地よいコミュニケーションにつながります。
レストラン
イタリアのレストランでは、まず笑顔で「Buongiorno(ブゥオンジョルノ)」または夕方以降なら「Buonasera(ブゥオナセーラ)」と挨拶をすることから始まります。
入店したら店員さんに人数を伝えます。例えば2人なら「Due persone(ドゥエ ペルソーネ)」、4人なら「Quattro persone(クアットロ ペルソーネ)」と言えば十分伝わります。
料理や飲み物を注文する時は、「Un caffè, per favore.(ウン カッフェ、ペル・ファヴォーレ)」や「Una Margherita, per favore.(ウナ マルゲリータ、ペル・ファヴォーレ)」のように、最後へ「Per favore(お願いします)」を付けると丁寧な印象になります。
日本では店員さんを大きな声で呼ぶことがありますが、イタリアではあまり一般的ではありません。基本的には店員さんがテーブルの様子を見ながら来てくれるまで待つのが自然なマナーです。もちろん観光客が多いレストランでは、手を軽く挙げたり目を合わせたりすれば対応してくれることもありますが、急かすように呼ぶのは避けた方が良いでしょう。
食事が終わったら「Il conto, per favore.(イル コント、ペル・ファヴォーレ/お会計をお願いします)」と伝え、帰る際は「Grazie(グラッツィエ)」「Arrivederci(アッリヴェデルチ)」と感謝の言葉を添えると、気持ちよく食事を締めくくることができます。
バール
イタリアのバールは、コーヒーを飲むだけでなく、地元の人たちが気軽に立ち寄り、会話を楽しむコミュニティのような場所です。入店したら、まずは「Buongiorno(ブゥオンジョルノ)」や夕方なら「Buonasera(ブゥオナセーラ)」**と挨拶をしましょう。
バールでは、先にレジ(Cassa/カッサ)で会計を済ませるスタイルのお店も多くあります。レジで「Un caffè, per favore.(ウン カッフェ、ペル・ファヴォーレ)」と注文して支払いを済ませ、受け取ったレシート(半券)をカウンターのバリスタに見せるとコーヒーを作ってくれます。
一方で、席についてから注文し、最後に会計をするバールもあるため、周りのお客さんの様子を見ればすぐに分かります。
帰る時は「Grazie(グラッツィエ)」と感謝を伝え、「Arrivederci(アッリヴェデルチ)」または顔なじみになった相手には「Ciao!(チャオ!)」と声を掛けるのが自然です。
買い物で使えるイタリア語の挨拶とフレーズ
イタリアのお店では、まず挨拶をしてから買い物を始めるのが自然です。入店したら笑顔で「Buongiorno(ブゥオンジョルノ)」、夕方以降なら「Buonasera(ブゥオナセーラ)」と声を掛けてみましょう。
商品を購入したい時は、指をさしながら「Questo, per favore.(クエスト ペル・ファヴォーレ/これをお願いします)」と言えば十分伝わります。
洋服などを試着したい場合は、「Posso provarlo?(ポッソ プロヴァールロ?/試着してもいいですか?)」が便利なフレーズです。
買い物が終わったら、「Grazie(グラーツィエ)」と感謝を伝え、お店を出る時は「Arrivederci(アリヴェデルチ)」と挨拶をすると気持ちよく買い物を終えられます。難しい会話ができなくても、こうした一言がイタリアではとても喜ばれます。
よくある質問
イタリア語でこんにちはは何と言いますか?
基本は「Buongiorno」です。友人同士なら「Ciao」も使われます。
Ciaoは目上の人にも使えますか?
基本的には親しい間柄で使う表現です。初対面やホテル・レストランではBuongiornoやBuonaseraの方が自然です。
イタリア語でありがとうは?
「Grazie」です。旅行中に最も使う言葉の一つです。
イタリア語で自己紹介するには?
「Mi chiamo ○○」で「私の名前は○○です」という意味になります。
イタリア旅行で最低限覚える言葉は?
Buongiorno、Grazie、Prego、Scusi、Arrivederciの5つを覚えておけば、多くの場面で役立ちます。
まとめ|イタリアでは挨拶が旅をもっと楽しくする

イタリア語を流暢に話せる必要はありません。
「Buongiorno」
「Grazie」
たった一言でも、その国の言葉で話そうとする気持ちは必ず伝わります。
私自身、イタリアで生活していた中で、何度もそのことを実感しました。
挨拶を交わすだけで笑顔になり、そこから会話が始まり、人との距離が縮まっていく。
それがイタリアという国の魅力です。
イタリア旅行では、ぜひ観光だけでなく、現地の人との挨拶も楽しんでみてください。
きっと旅の思い出が、より温かいものになるはずです。
