カプリ島の旅、青の洞窟と南イタリアの絶景をめぐるモデルコース

カプリ島

ナポリに行ったら、ぜひ足を伸ばしてほしいのが「カプリ島(Isola di Capri)」
ナポリ湾に浮かぶ宝石のような島で、真っ白な家並みとブーゲンビリアの花々が彩る景観はまさに“地中海の楽園”。
映画の舞台にもなった青の洞窟(Grotta Azzurra)や、断崖から望む絶景、ロープウェイ「フニクラーレ」など、見どころが凝縮された人気の島です。

この記事では、ナポリからのアクセス、見どころ、そしてローマ〜ナポリ〜カプリ〜アマルフィ〜マテーラ〜シチリアへと続く
南イタリア周遊モデルコースも紹介します。

目次

カプリ島の魅力と見どころ

カプリ島

青の洞窟(Grotta Azzurra)

カプリ島に来たら絶対に外せないのが青の洞窟
太陽の光が海底で反射し、洞窟内を神秘的な青色に染め上げる幻想的なスポットです。
入場は午前中限定(10〜13時頃がベスト)。午後は潮位が上がり、洞窟の入口が水面に隠れてしまうため入れません。

入口は非常に狭く、小舟に乗り換えて寝そべるようにして入場します。
船頭さんがユーモラスに歌をうたいながら案内してくれますが──
「早口と訛りで全く聞き取れなかった(笑)」というのも、現地ではよくある体験談。
それも旅の思い出のひとつです。

フニクラーレと街歩き

マリーナ・グランデ港からカプリの中心街へは、フニクラーレ(登山鉄道)を利用します。
約5分の短い乗車時間で、港から白い壁とブーゲンビリアが咲き誇る街並みを一望。
頂上に着けば、リゾートらしいショップやカフェが並ぶカプリのメインストリート「ウンベルト1世通り」へ。

白い壁とブーゲンビリア

カプリの街を歩くと、白壁の家々にブーゲンビリアのピンクや赤が映える風景が続きます。
石畳の細い路地を抜けると、青い海と空が目の前に広がる──そんな光景は一生忘れられないでしょう。
街中にはジェラートショップやリモンチェッロを扱うお店も多く、南イタリアの陽気な雰囲気を満喫できます。


旅の思い出:心に焼きついたカプリの絶景

カプリ島での滞在時間は決して長くはなかったが、それでも強烈な印象として記憶に残っている。
理由はただひとつ——島全体が「息をのむほど美しい」からだ。
青く澄み渡る空、まぶしいほどの白い建物、そしてブーゲンビリアの花々。
それらが太陽の光を受けて輝く風景は、今でも目を閉じればすぐに思い出せる。
行くなら、やはり夏。
この島の魅力を最も感じられる季節だと思う。

カプリ島へのアクセス

ナポリ港(Molo Beverello)から高速フェリーで約50分
朝の便で出発すれば、日帰りでも十分楽しめます。
フェリー会社は「SNAV」「Caremar」など複数あり、チケットはオンラインまたは港の窓口で購入可能です。

ナポリ駅から港まではタクシーで約10〜15分。
到着後はマリーナ・グランデ港から島内の各スポットへ移動します。
(※青の洞窟は天候や潮の状態により、入れない日もあるため、滞在は1泊がおすすめです。)

カプリ島へのアクセス

ナポリ港(モーロ・ベヴェレッロ港)からカプリ島までは、フェリーまたは水中翼船で約50〜70分。
料金は以下の通りです(※季節・運航会社により変動あり)。

  • 高速船(アリスカーフォ):片道 約4,000〜5,000円(€25〜35)
  • カーフェリー:片道 約3,000円(€18〜22)
  • 1日あたりの便数:およそ10〜15便
  • 運航会社:SNAV/Caremar/NLG など

※観光シーズン(4〜10月)は混雑するため、往復チケットの事前購入がおすすめ。


青の洞窟への行き方と小舟の料金

カプリ島マリーナ・グランデ港から「青の洞窟(Grotta Azzurra)」へは、ボートツアーで約30分。
入口付近で小舟(手漕ぎボート)に乗り換えます。

  • 洞窟入口までのクルーズ料金:約3,300〜4,500円(€18〜25)
  • 小舟への乗り換え料金:約2,500円(€14)
  • 洞窟入場料(別途):€5
  • 合計:約6,300〜8,000円(€35〜45)前後

洞窟入口は非常に狭く、潮の高さや波の状況によっては入れないこともあるため、午前中(9:00〜12:00頃)がベストタイム。


ワンポイントアドバイス

青の洞窟のチケット売り場は混雑するため、港発の周遊ツアー(青の洞窟+島一周)を利用するとスムーズです。
また、洞窟内では船頭がカンツォーネ(ナポリ民謡)を歌ってくれることもあります。

カプリ島で泊まるなら

日帰り観光も人気ですが、1泊することで夕方の静けさや朝の街歩きが楽しめます。
おすすめエリアは次の2つ👇

  • カプリ中心部(ウンベルト1世広場周辺):観光・食事・買い物に便利
  • アナカプリ地区:落ち着いた雰囲気で、青の洞窟へのアクセスが近い

人気ホテル:

  • Hotel Caesar Augustus(シーザー・オーガスタス) – 絶景テラスが有名な高級ホテル
  • Hotel Mamela(マメラ) – 街中心のブティックホテル
  • Capri Wine Hotel – カップル旅行にもおすすめのロマンチックな宿

南イタリア周遊モデルコース(7〜10日間)

モデル①:ローマ発 → ナポリ・カプリ島・アマルフィ・マテーラ・アルベロベッロ周遊(8日間)

日程行程内容
1日目ローマ到着。スペイン広場・トレヴィの泉など観光。ローマ泊。
2日目高速鉄道でナポリへ(約1時間10分)。ピッツァ・ナポレターナを堪能。ナポリ泊。
3日目フェリーでカプリ島へ日帰りまたは1泊。青の洞窟観光。
4日目ナポリ港からソレント経由でアマルフィへ。断崖の海岸線ドライブ。アマルフィ泊。
5日目ポジターノやラヴェッロを散策。夜はリモンチェッロで乾杯。
6日目世界遺産マテーラへ。洞窟住居「サッシ」を観光。マテーラ泊。
7日目トゥルッリの街アルベロベッロへ。南イタリアの可愛い街並みを満喫。
8日目バーリ空港から帰国またはローマ経由で帰国。

モデル②:ローマ発 → ナポリ・カプリ島・シチリア周遊(8日間)

日程行程内容
1日目日本出発 → ローマ着。市内観光(スペイン広場・トレヴィの泉・ナヴォーナ広場など)。ローマ泊。
2日目ローマから高速鉄道(イタロ/フレッチャロッサ)でナポリへ(約1時間10分)。到着後、市内観光(サンタルチア港・ヌオーヴォ城・王宮など)。ナポリ泊。
3日目ナポリ港からフェリーでカプリ島へ(約50分)。青の洞窟やフニクラーレなどを観光。カプリ島泊またはナポリ泊。
4日目ポンペイ遺跡を見学(ナポリから鉄道で約30分)。午後ナポリ空港から国内線でシチリア島(カターニアまたはパレルモ)へ移動。
5〜7日目シチリア観光(例:
・タオルミーナで“イソラ・ベッラ”や古代劇場観光
・シラクーサで旧市街オルティジャ島を散策
・エトナ山ドライブやワイナリー訪問)。シチリア泊。
8日目シチリア(パレルモまたはカターニア)からローマ経由で帰国。

旅行のポイント

  • ローマ→ナポリ間は鉄道移動が便利(約1時間10分)
     → フレッチャロッサなど高速鉄道を使えば、空港移動より早い。
  • カプリ島は1泊滞在がおすすめ
     → 午前中の「青の洞窟」に入れる確率が上がる。
  • シチリア島は東側(カターニア・タオルミーナ)がおすすめ
     → エトナ山や古代遺跡など見どころが凝縮。
  • 帰路はパレルモまたはカターニア空港→ローマ経由→日本へがスムーズ。

旅のコラム:カプリ島ジョジョの聖地

アニメ『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』でも登場するカプリ島。
海と崖、街並みが舞台の雰囲気そのままで、ファンの間では“聖地巡礼スポット”としても人気です。
青の洞窟の神秘的な光景は、まさに「スタンド使い」たちが立ち寄った世界のよう。

まとめ|ナポリに行ったら、カプリ島へ

ナポリからわずか1時間の船旅で、非日常の地中海リゾートが待っています。
白い壁、青い海、花の香り──そのすべてが「南イタリアらしさ」に溢れています。
午前中の青の洞窟を目指し、午後はブーゲンビリアの街歩き。
そんな一日が、きっと一生の思い出になるはずです。

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この記事を書いた人

イタリア車と暮らし、イタリアの“美しい生き方”を伝える
アルファロメオやフィアットなど、イタリア車に15年以上乗り続け、デザインと走りに魅了されてきました。
内装や電装品のDIY整備も行う実践派で、日常の中で“イタリア流の情熱”を体感しています。

イタリア・フィレンツェで3年間学んだ芸術と食文化の経験をもとに、
情報サイト「SOLENTIA」で“本場の美学とリアルなイタリア”を発信しています。

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SOLENTIAとは

SOLENTIA(ソレンティア)は、イタリア語の「Sole(太陽)」と「Essentia(本質)」を組み合わせた造語。
“太陽の本質”“光のエッセンス”を意味し、イタリアの情熱と温かさ、生きる歓びを象徴しています。

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