カンポ・ディ・マルテ完全ガイド|フィレンツェでセリエA・フィオレンティーナの熱狂を体感する

サッカーボール

フィレンツェの街の東側に位置する「カンポ・ディ・マルテ」は、
セリエA・フィオレンティーナの本拠地「スタディオ・アルテミオ・フランキ」を擁する、サッカーの聖地。
イタリア国内のチーム同士といえども、サポーターの熱量は桁違い。
ホームとアウェイを隔てるのは高いアクリル板、ペットボトルのキャップは投げ込まれないよう外される——。
そんな“イタリアの情熱”が直に感じられる場所が、ここカンポ・ディ・マルテです。
この記事では、観戦方法からアクセス、周辺の過ごし方までを詳しく紹介します。

目次

カンポ・ディ・マルテとは?|フィレンツェが誇るサッカーの街

カンポ・ディ・マルテ(Campo di Marte)は、フィレンツェ市中心部から東へ約3km、緑豊かな住宅街に位置する地区。
名前の由来は「戦の神マルス(Marte)」で、文字通り“戦いのフィールド”を意味します。
この地に建つ「スタディオ・アルテミオ・フランキ(Stadio Artemio Franchi)」は、1931年に完成した歴史あるスタジアムで、
現在もフィオレンティーナのホームとしてセリエAの試合が開催されています。

アール・デコ建築の特徴を残しつつ、近代的に改修されたスタジアムの姿は、古都フィレンツェの芸術性とスポーツの情熱が融合した象徴
観戦だけでなく、建築的にも一見の価値があります。

セリエA観戦の魅力|イタリアらしい熱狂と緊張感

サポーター文化が創り出す“生きたスタジアム”

イタリアのサッカーは、単なるスポーツではなく「信仰」に近い。
とりわけフィオレンティーナのサポーターは、地元への誇りとクラブへの忠誠心が強く、
スタンド全体が紫色(ヴィオラ)に染まる光景は圧巻です。

試合当日は、チームカラーのスカーフやフラッグを掲げ、チャント(応援歌)がスタジアム全体に響き渡る。
その一方で、ライバルチームとの一戦ではピリピリとした緊張感も漂います。
観客席の間には高いアクリル板が設置され、ホームとアウェイのファンを完全に分離。
入場時にはペットボトルのキャップを没収されるほど、安全管理も徹底されています。

イタリアらしい“情熱と混沌”を体感できるのは、スタジアムに足を運んだ人だけの特権です。

試合観戦を楽しむポイント

  • 服装:紫のフィオレンティーナカラーを取り入れると現地ファンに歓迎されやすい
  • 座席位置:Tribuna(メインスタンド)は見やすく、Curva Fiesoleは熱狂的サポーターが集まるエリア
  • 試合前後の雰囲気:試合の2時間前から周囲のバルで軽くワインを飲みながら談笑するのがイタリア流

カンポ・ディ・マルテへの行き方

フィレンツェ中心部からのアクセス

  • 電車(Trenitalia)
     フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅(Firenze S.M.N)からローカル線で約5分。
     「Campo di Marte駅」で下車すると、スタジアムまでは徒歩5〜7分。
  • バス(ATAF)
     市内中心部から17番線などが運行しており、「Viale Malta」または「Campo di Marte」停留所で下車。
  • 徒歩・タクシー
     フィレンツェ中心部(ドゥオーモ付近)からは徒歩約35分。
     夜の試合観戦後は、タクシー利用が安心です。

試合当日の交通事情

試合当日は警備が強化され、周辺道路が一部通行止めになることがあります。
駅周辺は非常に混雑するため、1時間以上前の到着を推奨
試合終了後は駅に観客が集中するため、帰りはカフェやバールで時間をずらすのがおすすめです。

カンポ・ディ・マルテ周辺の事情とおすすめスポット

地元に愛されるトラットリア・バール

スタジアム周辺には、地元住民やファンが集まるトラットリアやピッツェリアが点在。
試合前後におすすめの店:

  • Caffè Dogali(パスタ・ピッツァが食べられる)
  • PiazzaDelVino / Bistrò Magazzino 84 ComfortFood(スタジアムの近くで食べるなら)
  • ICCHEBAB – il kebab dal cuore toscano(簡単な軽食)

宿泊エリアとしての利便性

カンポ・ディ・マルテ地区は観光客が比較的少なく、静かで安全なエリア
スタジアム観戦とあわせて、フィレンツェ市内のローカルライフを体験するには最適です。

カンポディマルテ周辺で宿を探す

チケット購入と注意点

公式サイトまたは提携販売店で購入

チケットは「フィオレンティーナ公式サイト」で事前購入可能。
試合によっては当日券もありますが、人気カードでは早期完売することも。

持ち物・入場制限

  • 有効なチケットとパスポート(身分証明が必須)
  • 飲料のペットボトルや缶は持ち込めず、紙コップに移し替える
  • 大きなバッグや傘の持ち込みは禁止

観戦後の夜を楽しむ|ミケランジェロ広場の夜景へ

熱気冷めやらぬ観戦後は、タクシーかバスでミケランジェロ広場へ。
街を見下ろす夜景は、まさに“紫のチーム”の情熱を包み込むよう。
静けさと余韻の中、フィレンツェという街全体がひとつのスタジアムだったことに気づくはずです。

🚍 カンポ・ディ・マルテからピアッツァ・ミケランジェロへバスの行き方

試合観戦のあとは、フィレンツェの夜景が一望できるピアッツァ・ミケランジェロ(Piazzale Michelangelo)へ向かうのがおすすめです。
カンポ・ディ・マルテ駅前からは、13番のバス(ATAF Linea 13)が直通で運行しています。

ルート概要

  • 乗車場所:Campo di Marte駅前の「Sella Campofiore」バス停
  • 行き先:Viale Michelangiolo / Piazzale Michelangelo
  • 所要時間:約20〜25分(交通状況により変動)
  • 運行間隔:おおむね20分に1本程度

利用のポイント

  • チケットは駅近くのTabacchi(タバッキ/売店)で購入できます。予め購入しておきましょう。試合後には閉まっていることがほとんどです。
  • 乗車後に車内の打刻機で刻印を忘れずに。

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💬 まとめ

カンポ・ディ・マルテは、単なるサッカー会場ではありません。
そこには、街とクラブが一体となる“生きたフィレンツェ”があります。
スタンドで響くチャント、観客の熱気、試合後の静かな夜——。
そのすべてが、芸術の都のもうひとつの顔です。
アルファロメオやフェラーリを愛する人なら、きっとこの情熱に共鳴するはず。

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この記事を書いた人

イタリア車と暮らし、イタリアで学んだ“美しい生き方”を伝える。イタリア車オーナー歴15年以上。
アルファロメオやフィアットなどのデザインと走りに魅了され、
日常の中で“イタリア流の情熱”を体感してきました。
内装メンテナンスや電装品補修など、DIY整備も自ら行う実践派。
イタリア・フィレンツェに3年間留学。
芸術・デザイン・食文化を学び、現地のライフスタイルを肌で吸収。情報サイト「SOLENTIA」の記事を執筆。
現地での経験と長年のオーナー視点をもとに、
“本場の美学とリアルなイタリアの空気”を伝えている。

SOLENTIAとは

SOLENTIA(ソレンティア)は、
イタリア語の「Sole(太陽)」と、
「Essentia(本質)」を組み合わせた造語です。

“太陽の本質”“光のエッセンス”という意味を込めて、
イタリアの情熱・温かさ・そして生きる歓びを象徴しています。

イタリア車に乗り、イタリア料理を味わい、
ときにはイタリアを旅する——
そんな“日本にいながらイタリアを生きる”ライフスタイルをテーマに、
SOLENTIAは、クルマ・美食・旅を通じて
日常に「イタリアの光」を届けるメディアです。

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